キナバル山(4100m)とダナンバレージャングルトレッキング
                                          
(’02、11,18〜26)


キナバル山

                                   

 キナバル公園マウントガーデン
 未明に氷点下の高原(信州白樺高原 女神湖)をたち、始発電車で成田へ。直行便でボルネオのコタキナバルに飛び、飛行機から降りると汗が噴出す蒸し暑さであった。翌朝、コタキナバルの町から車で2時間走ってキナバル公園に向かう。 道路脇はヤシやバナナの畑が続く。裾に雲をまとい、岩肌のキナバル山が見えて来る。標高4100mの独立峰はさすがに高くそびえる。昼前にキナバル国立公園に到着(1500m)、施設内のマウントガーデンをツァーガイドに案内してもらう。

キナバル遠望
キナバル山遠望
峠の雑貨屋
峠の雑貨屋

 キナバル山
 11月20日、公園内のレストランで朝食を済ませ、シュラフや着替え、雨具、弁当、水、カメラなどザックに詰め出発の準備をしていると、霧が晴れ、キナバル山の異様な山容が現れる(トップの写真)。公園事務所で、入山届をして許可証をもらい、ガイドが紹介される。車で発電所まで行きゲートでチェックを受けていよいよ歩き始める。登山道は巾2mほどで、階段状に良く整備され、シダやランが着生した森林の中を行く。霧がだんだん雨に変わっていく。指導標や距離の表示もあり、1km間隔位に休憩所も作られている。
休憩所にはリス(日本のリスより顔の尖った奴)がいて、登山者から餌をもらい、愛嬌を振りまいていた。高度が上がるに従い、広葉樹から羊歯の大木が増えてくる。2600m辺りで、藪の中に大きなウツボカズラが沢山見られた。午後の3時にようやくラバンラタ小屋に到着、そこでキーをもらって100mほど上のグンティンラガタン小屋(3350m)に入る。この小屋は無人だが、水洗トイレで自炊も出来るよう道具が揃っていた。食事は下のラバンラタ小屋に行く。夕方、霧が晴れて麓の町の灯りが見える。

ランの仲間
ランの仲間
シャクナゲ
黄色いシャクナゲ
ウツボカズラ
巨大なウツボカズラ

未明の2:40ガイドと一緒に小屋を出る。晴れて満月に近い月が辺りを照らしている。林の中の急な階段道を登る。30分ほど登ると森林限界に達し、この辺りから花崗岩が露出した岩場になり、ルートに沿って太いロープが張ってあり、それに沿って登る。目の前に巨大な2本の岩が突き出たドンキーイヤーを見ながら登る。この山は巨大で滑らかな花崗岩で出来ていて、山頂部に南アルプスの地蔵のオベリスクを何本も付けたような、奇怪な形をしている。小屋を出て3時間歩き、朝6時、日の出前に最高点のローズピークに登頂。少し降りたところで、日の出を待って休憩。赤道直下の4100mで、美しい日の出を迎える。寒い風が吹きつけていた。昨年、世界遺産に登録された素晴らしい自然であった。

夜明け
日の出前
日の出
4000mの日の出
山頂岩肌
山頂付近の岩肌

ラフレシアの花
 下山して公園事務所で聞くと、ラフレシアが近くで開花していると言う。またとないチャンスでありツァーガイドに頼んで車で見学に行った。直径20cmもある竹が生い茂る薄暗い竹林の中に、地上最大の花ラフレシアが見事に咲いていた。花の径80cm程、葉も茎もない怪しい雰囲気で沢山のハエなどの虫を集めていた。ドッチボールくらいのつぼみも数個見る事ができた。

ラフレシア
地上最大の花 ラフレシア

ダナンバレーのジャングルへ
 コタキナバルに戻った後、ダナンバレーのジャングルリゾートに行って4日間過す。
コタキナバルからラハダトウまで飛行機で約1時間、そこから、車で2時間半、道の脇は巨木の茂る原生林で、途中イノシシの親子やサルが現れ、道には沢山の象の糞が落ちていた。このあたりには野生の象がかなり生息しているようである。リゾートに着くとクアラルンプールから来た、日本人学校の先生達8名が居て、日本から1人で来た私に驚いていた。日本から訪れる人は少ないようである。
 早朝、辺りを歩くと小形の猿、イノシシ、リス、沢山の野鳥(特にサイチョウが有名)などを見ることができた。

オジギソウ
道端に咲くオジギソウ
巨木の森
巨木の茂る森
モンキー
サル

 午前中のジャングルトレックでは、樹高70m、胸高で直径1m以上の巨木の茂る原生林を歩く。低地熱帯多雨林で地上に到達する光が少なく薄暗いものの、下草が少なく割合見通しの良い森である。野生の象が通る獣道も出来ている。動物などによって種が運ばれ樹上で発芽した木が、数10m下まで根を伸ばし、やがてその根(幹?)が宿主の巨木を絞め殺してしまうイチジクの仲間(絞め殺しの木)、そんな木の上で果実を食べている野生のオランウータンなどを見る。日の当らない地面では丸くなるとピンポン玉ほどのダンゴムシ、カメレオンやトカゲなどもいる。気温が30℃位でとても蒸し暑く、ジャングルの中の滝壷で、英国から来た夫妻と水浴びをして楽しんだ。

川
ジャングルの川
滝壺
水浴びが出来る滝つぼ
だんご虫
ピンポン玉ほどのだんご虫

 午後から朝方まで時折激しいスコールが来る。雨の後の森を歩くと地面を尺取虫のように活発に歩き、葉先で棒のようになって獲物を待つたくさんのヒルがいる。谷を挟んだ巨木と巨木の中間部分から釣り橋を作り、樹冠を観察するキャノピーウォークは、地上からは見られない樹冠を渡る猿や鳥や蝶が観察でき楽しいものでした。夜はライトを付けて捜すと、ムササビ,猿、大きい鹿のサンバー、猫ほどの大きさの豆鹿、産卵するカエル、それを狙う蛇、葉っぱや小枝に擬態した昆虫(カマキリ、コノハムシ、ナナフシなどの仲間)などが見られた。枝の上で身を寄せ合って寝ている野鳥もいた。日本の自然と違った、ドラマチックでエキサイティングな自然でした。

キャノピー
キャノピーウォーク
夜の鳥
夜のジャングルで寄り添って眠る小鳥
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